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投資家の皆様へ

日本製罐株式会社 代表取締役社長 西尾 文隆
日本製罐株式会社 代表取締役社長 西尾 文隆

 平素より当社への格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

 当社は、創業以来「誠実なものづくり」を原点に、18リットル缶および美術缶の製造販売を中心とした事業を展開してまいりました。おかげさまで2025年には創立100周年を迎える運びとなります。これもひとえに、長年にわたりご支援くださったお客様、お取引先様、株主の皆様のお力添えの賜物と、心より感謝申し上げます。

 近年、18リットル缶市場はお客様の海外移転や日本国内の人口減少といった構造的な要因により、需要が年々減少傾向にあります。こうした中で当社は、将来にわたり安定した収益基盤を確立し、持続的な成長を実現すべく、2024年度に大きな経営改革に踏み切りました。その柱となるのが、

  1. 千葉工場の閉鎖と製造ラインの集約による生産体制の効率化
  2. 人員の合理化を通じたコスト競争力の強化
  3. 減損の実施による財務体質の健全化
  4. 高付加価値の新規製品投入による収益力の向上

であり、2025年度はこれらの施策を着実に遂行し、企業体質の抜本的な強化を図ってまいります。

 創立100周年を迎える本年は、まさに「原点回帰」の年と位置づけ、創業の精神を今一度見つめ直し、過去の歩みを真摯に振り返りながら、次の100年に向けた新たな価値創造に挑戦してまいります。

 今後も「容器づくりを通じて社会に貢献する」企業として、お客様と社会のニーズに応え、株主・投資家の皆様にとって魅力ある会社であり続けるよう、全社一丸となって取り組んでまいります。

 引き続き、変わらぬご支援とご指導を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2025年6月
代表取締役社長 西尾 文隆