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投資家の皆様へ

日本製罐株式会社 代表取締役社長 松田 豊彦
日本製罐株式会社 代表取締役社長 松田 豊彦

 株主の皆様には、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。
 鉄鉱石・石炭等、鋼材原材料の大幅値上げのみならず、ウクライナ問題に端を発した石油・ガス価格高騰や激しい円安進行によるエネルギーコストの高止まり、ゼロコロナ政策の余波や不動産不況に端を発した中国経済減速、インフレコントロールのための欧米での金融引き締めによる世界経済停滞の波を受けて、日本のスチール缶業界は未曽有の厳しい経営環境にさらされております。
 中長期的に見ましても、次の30年で日本の人口は30%弱減少するといわれ、日本人の平均年齢そのものが48歳から54歳に高まると予想され、18L缶の主要な市場である国内の塗料・化学・油糧の需要は、今後、中長期的に大きく減少すると予想されています。
 この外部環境の大きな変化の中、当社グループが生き残り大きく成長していくためには、旧態依然とした企業体質・企業文化・企業風土を変え、時代に即した企業文化の下、新しい発想で一歩一歩前進していく必要があります。『 +(プラス)創造企業』のコーポレートビジョンの下、以下の5つの経営方針でこれから取り組んで参ります。

  1. 製造コスト低減とプロダクトミックス改善を通じた経営基盤の強化
  2. 新製品の開発や新規客先確保による新しい収益基盤の創造
  3. 当社グループ全体としての収益力増強
  4. 不動産賃貸事業の収益力増強
  5. 業務提携・M&A等を通じた将来への布石
 

 株主の皆様におかれましては、一層のご支援・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2023年6月